2024/07/01

ネジ、転造下径表と素材鉄とステンレスの違い

日々の生活には欠かせないネジ、その中でも転造をすることによって強度、品質の安定につながります 今回、より品質を良くするための転造前の下径の一覧を作成しました 皆さんの生産活動の一助になればと思います

後半は ネジの素材の鉄とステンレスで何が違うのかを解説していきたいと思っております

最後に日興精機㈱での加工事例などのご紹介もします 皆さんの生産活動、技術の少しでも参考にしていただけたらと思い 加工の工程も詳しく解説いたします

転造下径表 並目

メートル並目ねじ
ねじサイズ ピッチ下径(H/6)
M2×0.41.67-1.70
M2.2×0.451.83-1.87
M2.3×0.41.97-2.00
M2.5×0.452.13-2.17
M2.6×0.452.23-2.26
M3×0.52.60-2.63
M3.5×0.63.03-3.06
M4×0.73.45-3.49
M4.5×0.753.92-3.96
M5×0.84.38-4.43
M5.5×0.94.81-4.86
M6×1.05.25-5.30
M7×1.06.25-6.30
M8×1.257.07-7.12
M9×1.258.07-8.12
M10×1.58.91-8.97
M11×1.59.91-9.97
M12×1.7510.73-10.78
M14×2.012.56-12.63
M16×2.014.56-14.63
M18×2.516.23-16.31
M20×2.518.23-18.31
M22×2.520.23-20.31
M24×3.021.90-21.98
M27×3.024.89-24.98
M30×3.527.56-27.66
M33×3.530.56-30.65
M36×4.033.23-33.33

転造下径 細目

メートル細目ねじ
ねじサイズ ピッチ下径(H/6)
M3×0.352.68-2.72
M4×0.53.57-3.61
M4.5×0.54.07-4.11
M5×0.54.57-4.61
M5×0.754.41-4.45
M5.5×0.55.07-5.11
M6×0.55.57-5.61
M6×0.755.41-5.45
M7×0.756.41-6.45
M8×1.07.24-7.29
M8×0.757.40-7.45
M9×0.758.40-8.45
M9×1.08.24-8.29
M10×0.759.40-9.45
M10×1.09.23-9.28
M10×1.259.07-9.12
M11×0.7510.40-10.45
M11×1.010.23-10.29
M12×1.011.21-11.27
M12×1.2511.06-11.12
M12×1.510.89-10.95
M14×1.013.21-13.27
M14×1.2513.07-13.12
M14×1.512.89-12.95
M15×1.014.21-14.27
M15×1.513.89-13.95
M16×1.015.21-15.27
M16×1.514.89-14.95
M17×1.016.22-16.28
M17×1.515.89-15.96
M18×1.017.20-17.26
M18×1.516.86-16.93
M18×2.016.54-16.62
M20×1.019.20-19.26
M20×1.518.85-18.92
M20×2.018.54-18.62
M22×1.021.20-21.26
M22×1.520.85-20.92
M22×2.020.53-20.61
M24×1.023.20-23.26
M24×1.522.85-22.92
M24×2.022.52-22.60
M25×1.024.20-24.26
M25×1.523.85-23.93
M25×2.023.52-23.60
M26×1.524.85-24.93
M27×1.026.22-26.28
M27×1.525.85-25.93
M27×2.025.53-25.62
M28×1.027.20-27.26
M28×1.526.85-26.93
M28×2.026.52-26.60
M30×1.528.85-28.93
M30×2.028.52-28.60
M30×3.027.87-27.97
M32×1.530.85-30.93
M32×2.030.51-30.59
M33×1.531.85-31.93
M33×2.031.53-31.62
M33×3.030.87-30.97
M35×1.533.85-33.93
M36×1.534.85-34.93

ネジ素材 ステンレスと鉄の違い 比較

ネジは、さまざまな素材で作られていますが、特にステンレスと鉄がよく使用されます。これらの素材は、性能や用途に違いがあります。ステンレスは耐久性が高く、錆びにくいものである一方、鉄は価格が安く、加工しやすい特性があります。環境や要求される性能に応じて、適切な素材を選ぶことが重要です。

ステンレスの特徴

ステンレスは、耐錆性に優れています。そのため、湿った環境や外部での使用に適しています。また、ステンレスは見た目が美しく、主に高級な建築や家具に使われます。この素材は、強度が高く、長持ちするのが特徴です。加えて、ステンレスは耐熱性が高く、化学薬品にも強いので、工業用としても重宝されています。

ステンレスのもう一つの大きな特徴として、メンテナンスが容易であることが挙げられます。汚れがつきにくく、簡単な掃除で清潔に保つことができます。ただし、価格は他の素材に比べて高めであるため、大量に使用する場合にはコストがかかることがあります。加工には特別な器具が必要である場合もあります。

鉄の特徴

鉄は、価格が安いというのが最大の魅力です。建築資材として非常に汎用性が高く、広く使われています。また、加工がしやすいので、さまざまな形状に対応できます。これにより、特注の製品や複雑な設計にも対応できるのが利点です。鉄は非常に強度が高く、大きな荷重にも耐えることができます。

しかし、鉄は錆びやすいため、錆対策が必要になります。塗装やコーティングを行うことで、防錆効果を持たせることが一般的です。また、湿度や温度の変化に対しても弱いため、保管方法に注意が必要です。とはいえ、そのコストパフォーマンスの良さから幅広い用途に利用されています。

鉄はリサイクルが容易で、環境にも配慮されています。再利用することで、コストと資源の節約が可能です。多くの産業で重宝され、欠かせない素材となっているのです。

日興精機㈱ 加工事例 ①

こちらの製品は 切削 研磨 転造という工程を踏んだ製品になります 表のMネジとは少し違う種類のネジですので下径の設定を今までの実績のデータで設定をし加工しております

下径に研磨をすることにより より安定した品質を実現するようになっております                 もし下径を切削でしており、ネジが安定しない、ムシレなどが気になるという方は切削後に研磨を入れることでかなり今までとは違う品質になると思います ぜひトライしてみてください

日興精機㈱ 加工事例 ②

事例二つ目は 鉄の製品です こちらはMネジですので上記の表を使用して転造しております こちらの製品も切削の後に研磨をしております 研磨後に転造という内容になります こちらの製品の特長としまして、転造の後に製品が負荷で曲がってしまいますので転造後矯正をして製品をまっすぐに戻してから出荷しております                        皆様も転造後に、製品が曲がるなどの経験がある場合は、製品は曲げることが可能ですあきらめないでください 測定の仕方、傷つけないようにする工夫は必要ですが、何とかなります 曲がっておしまいではなく、その先の挑戦もぜひしてみてください

 

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