2024/07/01

工業製品に使われるピンの種類と用途とは? 弊社加工事例も掲載

工業製品に欠かせないピンは、その見えない部分で大事な役割を果たしています。しかし、どのような種類があり、どのように選べば良いのかを知ることで、製品の性能や寿命に大きな違いをもたらすことができます。本記事では、「工業製品で使用されるピンの種類と用途」を詳しく解説し、最適なピンの選び方ポイントも紹介します。情熱を持って物作りに励む皆様に、必要な知識を届けます。最後に弊社の工業用ピンの加工事例も掲載します ぜひ皆さんの参考にしてください

1. 工業製品で使用されるピンとは

工業製品においてピンは、重要な役割を果たしています。ピンは、部品同士を固定したり、移動を制御したりするために使われます。これにより、製品の正確な組み立てや動作が可能となります。また、多くの産業分野で広く使用されており、その用途は非常に多岐にわたります。工業ピンの設計や素材もさまざまで、それぞれの用途に応じた特性が求められます。このため、工業製品の信頼性向上に欠かせない存在です。

1.1. 工業ピンの基本概要

工業ピンは、さまざまな形状とサイズがあります。たとえば、直径が数ミリメートルの小型ピンから、センチメートルクラスの大型ピンまで多様です。また、素材も金属やプラスチックなど多岐にわたります。硬度や耐久性を重視する場合は、ステンレスやチタンなど高強度金属が使用されます。一方、軽量化を目的とするならば、アルミニウムやプラスチックが選ばれることが多いのです。接続方法も、圧入やスクリューなど多種多様で、用途に応じて適切な方法が選ばれます。これにより、工業製品の多様な要求を満たすことができます。

1.2. 工業ピンの種類

工業ピンには、さまざまな種類があります。代表的なものとして、スプリングピンやダウエルピンなどが挙げられます。スプリングピンは、弾力性を持ち、接続部分に安定した圧力をかけることができます。一方、ダウエルピンは、精密な位置決めに使用されるため、高い寸法精度を持っています。また、コッターピンは、安全性を確保するために利用されることが多いです。その他、ロールピンやスプリットピンなどもあります。それぞれのピンは、特定の用途に最適な特性を持ち、工業製品の性能を支えています。適切なピンを選ぶことが、製品の品質と信頼性を高めるカギとなるのです。

1.3. 工業ピンの使用用途

工業ピンは、さまざまな場面で利用されています。まず、機械部品の固定や位置決めに欠かせません。たとえば、エンジンやギアボックス内部の部品を固定する際に使用されます。また、電子機器でも配線の固定やモジュールの取り付けに活躍しています。さらに、建設業界でも鉄骨の組み立てや仮設構造物の固定に利用されています。その他にも、航空宇宙分野や医療機器など高い精度を求められる場面でも、多くのピンが重要な役割を果たしています。これにより、工業製品の品質や性能を確保しています。用途に応じたピンの選定が、製品の信頼性を向上させるための鍵となるのです。

2. 工業ピンの選び方ポイント

工業ピンを選ぶ際には、用途や設計上の要件を考慮することが大切です。まず、ピンの形状や寸法精度が重要な役割を果たします。次に、ピンが使われる環境に合った材質を選びましょう。また、ピンのはめあい公差も確認する必要があります。これにより、適切なピンを選定し、高い性能を発揮することが可能となります。

2.1. ピンの形状のポイント

ピンの形状は、用途に応じて適切に選ぶことが大切です。例えば、円筒形ピンは位置決めに最適で、特定の部品同士の精度を向上させます。一方、テーパーピンは自動的に位置を修正し、組み立て後の緩みを防ぐ役割があります。

次に、穴の形状や位置によってもピンの形状が重要となります。長穴用の楕円ピンは、多少のずれを許容しつつ、確実な固定を実現します。このように、ピンの形状は、適用する場所や目的により選定することが求められます。

最後に、ピンの長さや太さも選定の際の重要な要素です。取り付けスペースや負荷を考慮し、適切なサイズを選びましょう。これにより、最適な性能を発揮できるピンを使用することが可能です。

2.2. ピンのはめあい公差

はめあい公差は、工業ピンの選定において極めて重要な要素です。ピンと穴の間の適切なはめあいは、機械部品の精度や強度に直結します。そのため、設計図に示された公差範囲を厳守することが求められます。

公差が狭すぎると、ピンの取り付けや取り外しが困難になります。逆に広すぎると、部品同士のずれや緩みが発生しやすくなります。適切な公差を選択することで、精度と耐久性を両立させることが可能です。

公差の選定には、専門知識や経験が求められるため、設計者と相談することが推奨されます。特定の用途に最適なはめあい公差を設定することで、確実な固定と高い信頼性を実現することができます。

2.3. ピンの材質

ピンの材質は、その使用環境や求められる特性により選定します。ステンレス製のピンは耐食性が高く、工業用途に適しています。さらに、耐熱性を求める場合には高温環境でも使用可能な耐熱鋼が推奨されます。

軟鋼製のピンは、機械的特性が優れているため、高い強度が必要な箇所に適しています。また、軽量性を重視する場合はアルミニウム製ピンが選ばれることが多いです。これにより、軽量でありながら強度も確保できます。

さらに、特定の機能が要求される場合には、特殊合金やプラスチック製のピンも検討することが重要です。このように、材質選定は使用環境や目的に応じて慎重に行う必要があります。

日興精機加工事例 ①

写真の製品は 弊社で切削熱処理研磨をしている製品になります 外径はミクロンの要求で面粗度も厳しく硬度も必要のため 切削 熱処理 研磨という工程で加工しております ピンがもろくて困る時には熱処理をしてみるといいかもしれませんし 面粗度が出ずに動きが悪いときは 熱処理と研磨の合わせ技で課題が解決できるかもしれませんどんな場合でも 使用用途に合わせた加工方法は存在します参考にしてみてください

日興精機加工事例 ②

写真の製品は切削、通し研磨 停止研磨で外径を段付きに加工している製品になります                  段付きの理由は細いほうがガイダンスになっている場合と 位置を出すのに必要な場合があります 精度が必要な場合は研磨 切削でも精度がいらなければ可能かと思います 一口にピンといっても様々な形状があり様々な精度のものがありますので 皆さんのピンで困っている場合の少しでも参考になればと思います   

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